東京工業大学 瀬尾研究室
Seo Lab, Tokyo Institute of Technology

公開ソフトウェア

UXsim

Python製のオープンソース・フリーなマクロ・メソ交通流シミュレータです. これは,都市規模のような大局的な自動車交通とその渋滞を再現する交通シミュレーションであり,交通工学分野で標準的なモデルにより道路ネットワークの動的交通流を計算するものです. UXsimは単純,軽量,柔軟であるため,研究・教育上の目的に適することを意図していますが,それ以外の目的にも自由に使用可能です.

なお,UXsimは書籍『マクロ交通流シミュレーション:数学的基礎理論とPythonによる実装』(著者:瀬尾亨,出版社:コロナ社)に含まれる交通流シミュレータUroborosXを大幅に拡張したものです.

図:10km x 10kmの格子状ネットワーク上の6万台の車両の2時間シミュレーション.左:リンク状態,右:一部車両軌跡

交通流基礎のWebブラウザ上デモ

交通流の基礎をWebブラウザ上のシミュレーションを通じて簡単に学べるインタラクティブなデモです. ボトルネックの交通現象,交通状態,流率密度関係,時空間図,車両軌跡,累積図などを学べます.

図:デモの画面

FreeTSE

車両感知器とプローブカーデータに基づくキャリブレーション不要な交通状態推定ソフトです. 交通流理論,交通データ,プログラミングについての専門知識がなくても容易に使えるように設計されています. Pythonモジュールとしても使えるので,技術があれば自作のプログラムに組み込むことも出来ます.


図:入力データと推定結果の可視化

Excelで学ぶ交通シミュレーション

大規模な交通シミュレーションのための代表的な理論であるKinematic Wave理論をExcel上で実装した教育目的のプログラムです. 交通工学研究会会誌『交通工学』第52巻4号の特集「マクロ交通流理論の最前線と実務への応用」に関連して作成されました.

図:Cell Transmission Modelによる信号待ちの再現.濃い赤が待ち行列
図:Newellの追従モデルによる信号待ちの再現